2015年01月12日

SU-METALの歌がなぜ聴く者の胸にせまるのか考えよう

またまたSU-METALの歌について語りたい。

SU-METALの歌声には美味しい音域が2つあります。
スコンと抜けるハイトーンと、地声のちょい低いところから地声にかけて。

(まぁ、好みっちゃ好みの問題ではありますけど!)

ハイトーンの評価というか、突き抜けてくる聴き心地の良さについては語るまでもないですよね。
では、地声のちょい低いところらへんから地声っていうのが、なぜゾクゾクして聴こえるのか。

多くの人は地声あたりって、前に響いて来ないんです。
低くなっていけば低くなるほど。
響かないというのは、声に伸びが出ないということ。
伸びない分、地声って押しやすい音域なので、歌うときに前に押し出すことは出来ます。

ちょい専門的にいうと、たいていの人は声の共鳴する位置が、頭蓋骨の前じゃなく中ほどに引っ込んじゃう。
ところがSU-METALは低かろうが高かろうが、全て顔面で鳴らしてる。

奥で響いた音を肺活量や声帯周りの筋肉で押し出す声と、顔面で響いてそのまま前方に伸びていく声という違い。

押す歌い方は、鍛えればパワフルだけど、音は拡散します。
鍛えないと、いわゆるつまった歌声になります。

逆に、顔面が鳴って地声が前にしっかり伸びてくると、歌に芯が入って聴こえる。
説得力というか、グっとくるんですよね。
特に地声っていうのは、会話するときに使う音域。
話したいことがある時に使う音域。
相手の胸に届く音域なんです。

SU-METALはビブラートもフェイクもあまり使いません。
(……ひょっとして、使えません?)
まぁ、そういう小器用なこととは無縁で、とにかく必死に、全力で自分の持つ楽器(頭蓋骨)をお客さんの方に向かって鳴らしてきた。

これは性格なんでしょうね。
反復横跳びも二重飛びもできなかったさくら学院時代「ひとりだけ必死に踊って汗だくだった」ってネタになるほどだから。
とにかくこの、なんというか、小賢しい技巧の無さが、メタルサウンドにとって魅力的というか。

で、響きといえば、こないだの記事で母音の粒立ちが綺麗ということを書きました。
日本人って「え」の時に舌根があがって気道がせまくなることがあったり、特に「お」「う」は口内が舌でミュートされてこもったりするんです。
でもSU-METALは全ての母音が同じように響く。これはね、これは本当に素敵。

あかくそまれー

……ってムラにならない。「ああうおあえー」って音が同じように突き抜けてくるから、

あかくそまれー

ってドストレートに届いてくる。

みんな「紅月〜アカツキ」好きですよねぇ。
美味しいとこ両方を気持ちよく行き来するメロディだしねぇ。

新曲の「Road of Resistance」もそうですね。
よく聴くと不器用なSU-METALもほんのりビブラートがかかるようになったり、紅月イントロのサビで一カ所だけフェイク入れるようになりましたが、それは歌い込んだすえについてきたものという感じで、うるさくなくて、BBA、とても好き。

これからも愚直でまっすぐなSU-METALの成長を愛でたいDEATHね!


注:SU-METALだけが顔面を鳴らせる存在という意味ではないですから! 他の、訓練されたボーカリストの皆さんと同じく、すぅちゃんもちゃんとしたボーカルだよって言いたいの。
posted by WANKO-METAL at 13:37| Comment(3) | BABYMETAL | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
そうなんですねー!
勉強になりました!!
Posted by ひで at 2017年03月13日 01:53
そうなんですね、勉強になります!
Posted by ひで at 2017年03月13日 01:55
>ひでさん
コメントありがとうございます!
私の勝手な思いで書き綴ってます…!
Posted by WANKO-METAL at 2017年03月25日 21:24
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